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2021.02.08

3Ｄ測量

職業分類: 3Ｄ測量

Wee-Va株式会社　代表取締役社長　S35　橋口　武弘

〒860-0078 熊本市中央区京町１丁目３番５号

高森町と業務提携協定・・・Ｗｅｅ－Ｖａなど3社

2020年12月23日（水）
　３Ｄ技術を活用した文化財の計測・データ化などを手掛ける㈱Ｗｅｅ－Ｖａ（熊本市中央区京町1丁目、橋口武弘社長）など3社は12月18日、高森町と業務提携協定を締結した。同町は老朽化した文化財の修復コスト削減やＶＲ（仮想現実）などに活用して新たな観光PRにつなげたい考え。協定を結んだのは同社のほかKYOTO`s　3D STUTIO（京都府、西村和也社長）とデンカリノテック（東京都、辻均社長）の2社。文化財の建物や高森湧水トンネル公園などの観光施設を撮影し、大量の画像から3D画像を作成する。町政策推進課によると修復調査の人件費削減や時間短縮が図れるほか、３Dデータを映像化してスマートフォンで視聴可能にし、デジタル観光資源として活用する。熊本地震で被災したため、解体・再建する南阿蘇鉄道の第一白川橋梁（南阿蘇村）もデータを保存するという。同社の3Ｄレーザースキャナーは秒間2万発のレーザー照射の反応で、構造物のデータを採取するもので、触れることの難しい文化財やメジャーでは測定できない複雑な形状も正確に測定が可能。採取したデータはすぐに使えるようにフォーマット化し、編集、管理、保存、プリントアウトなどの用途に合わせて変換する。「3Ｄスキャン史上、最上レベルのリアルさ。まるでそこに存在するかのような臨場感がある。また通常撮影ではありえない角度からのリアル画像も作ることができる」（橋口社長）という。
当日は町総合センターで締結式があり、草村大成町長は「観光地に新たな付加価値を与えることでビジネスチャンスを生み、地方創生につなげたい。これを1つのモデルケースとして、阿蘇地域や県全体での参考事例になれば」と挨拶。橋口社長は「地域おこしにかける高森町の皆さんの情熱に応えられるような成果を上げ、観光資源の有効活用の輪を広げながら熊本をもっと盛り上げていきたい」と語った。3ＤＳＴＵＤＩＯは世界遺産の京都醍醐寺などで実績を積み重ねながら、奈良文化財研究所などの有力学術機関と連携して文化財保全事業に取り組んでいる。